PyMOLでリボンモデルをRibbons風に表示する方法

PyMOLで、タンパク質や核酸のリボンモデルをRibbons風に表示するスクリプトを書きました。興味のある方はこちらからダウンロードしてください。PyMOLを立ち上げて分子を表示し、メニューバーから Display > Background > White を選択して背景を白色にします。あとは、File > Run… を選択してスクリプトを読み込めば Ribbonsソフトウエアで表示されるようなリボンモデルが表示されるはずです。

ray 1000,1000

でレンダリングした例を下に示します。

PyMOLデフォルトの表示

PDBID: 1Q3L  PyMOLデフォルトの表示

Ribbons風の表示

PDBID: 1Q3L  Ribbons風の表示

Ribbonsでの表示とまったく同じではありませんが、かなり近い感じではあると思います。参考までにいくつか例を示します。

PDBID: 3AFA  nucleosome core particle

PDBID: 1KN0  DNA repair protein RAD52

2014年になりました

明けましておめでとうございます。去年はあっという間に日々が過ぎてゆきました。年々速くなるのでしょうか。このままだと何もしないまま人生が終わりそう。。。 今年はもっと頻繁にブログを更新できればと思います(できるかな?)。今年もよろしくお願いいたします。

複数のファイル名を変更する方法

複数のファイルの名前を一度に変更する方法は色々あります。X線結晶構造解析では、何百枚ものイメージデータを取り扱いますので、この方法を知っておくと便利です。App Storeの中を “file rename” で検索すると、それを専門に行うアプリが沢山見つかります。アプリの他に、ターミナルで行うこともできます。例えば Z Shell では、環境設定ファイル(~/.zshrc)に、

autoload -U zmv
alias mmv='noglob zmv -W'

上記の2行を追加することで、mmv というコマンドを使って簡単に複数のファイル名をまとめて変更できます。例えば、dataset_00001.img, dataset_00002.img, …, dataset_00180.img の180個ファイルの名前を lysozyme_00001.img, lysozyme_00002.img, …, lysozyme_00180.img に変更したい場合、

mmv dataset_*.img lysozyme_*.img

上記のコマンドでできます。先日、学生にファイル名に含まれる数字をずらす方法がないかと聞かれ、色々試した結果、これも簡単にできることが分かりました。

for n in {001..180}; mv dataset_00$n.img dataset_00$(( $n+90 )).img

上記のコマンドは、dataset_00001.img, dataset_00002.img, …, dataset_00180.img を、dataset_00091.img, dataset_00092.img, …, dataset_00270.img に変更します。便利ですね。

氷川丸

子供の夏休みの自由研究ということで、氷川丸と日本郵船歴史博物館を見学しました。そもそも氷川丸は何の目的で作られ、どのような歴史をたどったのか知らなかったので、歴史博物館を先に見学して少し勉強することにしました。氷川丸を保有し、運航していた日本郵船会社は、明治時代に設立されてから短期間で目覚ましい発展を遂げて世界のトップクラスの海運会社になったことを初めて知りました。博物館には、豪華客船の中の写真、アメリカなどに配布されていた日本を紹介する旅行パンフレット、客船の料理などが展示されていて、当時の様子がなんとなくイメージできました。
 博物館を見た後に、徒歩で氷川丸へ移動して、船の中を見ました。豪華客船というと、飛鳥をイメージしてしまうので、狭いというが第一印象でした。これで 2~3 週間かけて太平洋を渡ったのか、と思いました。一等客室でも狭いと感じました。三等客室は二段ベッドしかなく、夜行列車の寝室を狭くした感じです。びっくりしたのですが、調理場では火が使えなかったそうです。船は全体的に重厚な作りになっていて、共通ラウンジなどに材料(木材や鉄など)は惜しみなく利用されている印象を受けました。暑い一日で大変でしたが、勉強になりました。自由研究をしている当人より親の方が夢中になっていたかも …..。